私はかつて、瀬戸内海の島にある建築施設で勤務し、建築とアートが交わる環境に日常的に触れていました。そこで建築への関心が深まり、日本の建築史を語るうえで欠かせない丹下健三氏に視野が広がりました。私の人生を振り返ってみると、私は33歳の時に、丹下健三氏が設計した東京・築地の電通旧本社で勤務していました。
その後、マレーシアの会社に転職し、同僚と共にシンガポールへ旅行した際、丹下氏が通っていたとされるOrchardのチキンライス店を訪れました。それは外国でありながら、丹下氏の存在を感じることができた印象的な出来事でした。
仕事・生活・旅の全ての場面で、私は知らぬ間に丹下健三氏の作品と出会い続けてきました。
私の地元・高松市には丹下健三氏が設計した体育館があります。その体育館は現在、保存するか、解体するかが議論されている最中であり、もしかしたらその体育館の姿を見られる期間は、残りわずかかもしれません。
このツアーでは、日本の建築史を語るうえで重要な世界的建築家が手がけた建築物の魅力を分かりやすくご紹介します。